トップへ戻る

UENOプロダクトレポート

Vol.11 大型餃子焼レンジ

厨房設計のノウハウが活かされるオリジナル機器開発

vol11_img1

 特別仕様の厨房機器の製作は、単に板金加工ができるだけでは行えません。加工技術に加えて、積み重ねてきた厨房設計に関するデータと経験則が必要になります。今回の大型餃子焼レンジは専門店の食品工場様からの依頼をいただき製作したものですが、一番の特徴は何といっても超大型であることで、一度に大量の調理が可能な大判の鉄鍋が搭載されています。この鉄鍋も、今回の機器に合わせて作り上げられたもので、そのサイズは実に内径で550mmを超えています。一般的に300mm前後といわれる業務用の餃子焼き鍋と比べても破格のサイズであることがわかります。餃子を焼くことに特化した餃子焼レンジは、鉄鍋、外枠、ガス燃焼装置というシンプルな構成ですが、ノウハウの有無によって、機器の仕上がりは全く違ったものになります。

 食品メーカーの工場のライン用機器であればさらに大型サイズのものも存在しますが、このレンジの特徴的な点として、これほどの大型サイズにもかかわらず職人が調理する仕様になっているところです。フルオートメーションで商品化されるものと違い、一度に焼く量や状態によって、細やかに火加減と調理時間を料理人がコントールしながら作り上げる餃子はまさにプロの商品。あくまでも料理人の技術と気持ちの入った餃子を作り上げるための特別な道具であるといえます。これにより、工場製品ではなく、プロの料理人の手による料理を、しかも一度に大量にという、美味しさにこだわったオーダーに応えられる製品になりました。この機器の開発によって、効率よく、大量の焼き立て・出来立てのプロの焼く餃子がお客様の胃袋に届けられます。

 鉄鍋一つにつき、30,000キロカロリーの火力が備わったこのレンジには、熱効率を考慮されたガスバーナーが多数、配置されています。個々のバーナー自体は既製品であり、当然ガスが通れば火力を発するわけですが、これほどの大型のレンジになるとバーナーの数、配置、ガス容量など多くの調整部分が必要になります。長年に亘り厨房サポートを行ってきたノウハウを活かし、今回の餃子焼レンジでもキッチン全体のバランスと、調理効率から算出されたベストな配分をご提案しています。当然、特注品となる鉄鍋においても、適切な厚みを持たせ焼きムラが出ないような配慮がなされています。既製品の機器では解決できないこだわりを解決するためにこそ上野製作所の豊富なノウハウが活かされます。これまでも、これからも、厨房環境を快適にする、良い意味でのわがままオーダーのご要望にチャレンジし続けていきます。

バックナンバー