UENOプロダクトレポート
Vol.16 印度料理シタールさま厨房設備
印度料理の名店のフルリニューアルをサポート
印度料理シタールさまは日本のカレーファンの中では知らない人がいないほどの超の付く人気店です。千葉県千葉市検見川での創業が1981年で、まだ本場のスパイスをふんだんに使ったカレーやナンなどをはじめとする本格的な印度料理が広く知られる前の頃です。その当時から地域に根差したお店として愛され、千葉県だけでなく、全国からそのカレーを食べるために多くのお客様が訪れ、常に行列のできるお店として発展を続けてこられました。オーナー自ら年に数度インドを訪れ研究を重ねることで生まれる料理の数々は、それぞれにファンを持つ逸品揃いです。中でも名物のバターチキンカレーはグルメサイト「食べログ」百名店としてピックアップされ、ハウス食品からレトルトカレー化され、全国販売されるほどの人気です。
創業の場所にあった店舗を拡張してのリニューアルオープンは、オーナーの増田さまの思い入れも強く、実に半年以上の期間をかけて改装が進められることになります。今回は、さらに快適な厨房空間を求めて、飲食店のコンサルティングも手掛けるテズキッチンの手塚さまの設計になる工事となっていて、細部にもアイデアが溢れる、使い勝手の良い厨房が提案されることになりました。すべての客席から見えるようにと一段高いステージのようなタンドール窯は2基。メインのガスレンジ、スープ釜、オリジナル作業台など充実した設備が連なり、作業導線を配慮し機器配置は作業スペースも十分に確保されています。またシンクのスペースを有効活用できるようにカスタマイズされたステンレスパーツ等、働く環境を考慮した加工も随所に施されています。
今回のリニューアルで最も特徴的な部分の一つとして、厨房の壁全面がステンレスで覆われているという点が挙げられます。このダイナミックな設計はステンレス加工を専門とする上野製作所ならではの技術の見せ所です。通常よりも厚みのある材質のステンレス板を大判サイズのまま厨房の壁面に用いることで、シックで本物志向を表現するデザイン的なアピールとともに、衛生面にも大きく貢献しています。通常、腰下部分はタイル加工などの処理をするのが一般的ですが、全面ステンレスにすることで設置工数の削減が可能になりました。連日の行列に満足することなく、さらにその先のお客様の満足度をいかに高めていくかに心を配っているシタールさま。これからも地元になくてはならないお店として愛され続けることでしょう。上野製作所もそんなシタールさまを末永くサポートさせていただけるように技術を磨き続けていきます。
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