UENOプロダクトレポート
Vol.23 学校給食研修施設の厨房設備
食育も担う、これからの学校給食を支える研修用厨房設備
子どもたちの食の安心、安全を守り、時にいつまでも記憶に残り続ける学校給食。上野製作所では業務用厨房設備の中でも学校給食の分野には特別な思いがあります。給食における厨房設備(バックナンバーVol.20もぜひご覧ください)の他、配膳台の製造販売も行っています。今回は、その学校給食の調理に携わる方々の研修施設の厨房設備をご紹介します。和食が世界無形文化遺産に認定されたことは記憶に新しいですが、現代の学校給食には子どもたちの栄養を満たすことだけではなく、食文化を伝えて残すといった食育としての役割も求められています。そのため、学校給食の研修施設でも新しい設備や試みが多数取り入れられており、上野製作所では、その給食研修施設の厨房部分のリニューアルを担当させていただきました。
学校給食研修用の厨房設備のリニューアルについては株式会社中西製作所様の企画管理の下、共同施工させていただきましたが、これからの学校給食を担う人材を育てる施設、設備として非常に充実した内容となっています。その中でも特に目を引く部分が実習調理台の大理石を用いたテーブルトップです。講師用の作業テーブルだけでなく、すべてのテーブルに大理石が用いられている仕様となっています。これは、通常の調理だけでなく、学校給食でも作り立てのパンが提供されることがあり、パンをこねる工程のためのテーブルとして用いられるためです。家庭用としては大理石のテーブルトップが用いられることがありますが大型のサイズでは珍しく、特別な仕様となっています。上野製作所ではご要望に応じてカスタマイズ加工するケースが多く、用途、環境に合わせた快適なオリジナル厨房設備を提供させていただくように心掛けています。
今回のリニューアルで設置された、カート収納を兼ねた大型戸棚は、上野製作所の得意部門が特に発揮された設備となっています。スペースに合わせた特別なサイズ加工だけでなく、作業台を段差なくスムースに出し入れするために、床とフラットに設置する構造で備え付けられています。既製品のステンレス棚を並べて配置した場合と比べると、安定性、作業性、スペースの有効性、ともに格段の違いが出ます。その他、随所に最新の設備が備え付けられており、新型コロナウイルス感染拡大防止にも適した、自動水栓式の手洗い設備もその一つです。蛇口に触れることなく、水だけでなく、洗浄液、消毒液ともに自動で噴射される仕様となっていて非常に衛生的です。このような設備の下、子どもたちの食の安全、食文化の継承が支えられています。私たちにとって学校給食分野とのかかわりは、社会貢献の一端を担っている気持ちを新たにさせてくれています。
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