専門的な厨房機器が並ぶ業務用厨房

　飲食店や給食サービスを経営・運営することの楽しみは何といっても食を通して多くの人を幸せにできることではないでしょうか。飲食店のケースを例にとると、料理のジャンルや価格帯、客席数等々は違えども全国で80万軒以上の飲食店があるといわれています。その中には大規模チェーンもあれば個人店もあり、それぞれの地域の方々のお腹と心を満たしています。反面、それだけの規模で日々、食事が提供されていることから細かな衛生トラブルは少なからず発生していると思われます。運営されている方々は常に危険への意識を抱えながら調理、サービスに取り組む必要があります。食中毒による体調不良、異物混入によるトラブル等、衛生管理の不徹底は最悪のケースでは命をも落としかねません。

HACCPが義務化へ

　SNSの普及も伴って、飲食店の事故情報は以前とは比べものにならないほどのスピードで広まります。また正確な情報だけでなく、悪意のある誤発信のリスクへの備えもしっかりと整えておく必要があります。 食品の安全性を管理する世界的なシステムがHACCP（ハサップ）といわれるものです。危害要因（Hazard）、分析（Analysis）、重要（Critical）、管理（Control）、点（Point）の頭文字からの名称で、その概念は1960年代にNASAが宇宙食の安全性を確保するために考案されました。その後、1990年代になってからガイドラインが策定され国際的な標準となり、現在では世界各国でHACCPが推奨されたり義務化されたりしています。

管理ノウハウもご案内します

　日本では2021年から原則としてすべての食品事業者にHACCPが義務化となっています。先述したように事故が起きた時の情報の広がりは凄まじく、対処を誤ると事業の継続が危ぶまれるほどです。しかしながら大規模な食品メーカーと個人の飲食店とでは対応レベルがどうしても異なり、個人店等の小規模な飲食施設ではなかなか管理体制を整えることが難しくなります。食の衛生に関するトラブルを未然に防ぐために、当社ではお客様がHACCP基準に対応できるように以下のようなサービスをご提供しています。
・HACCPに対応した厨房設計のご提案
・衛生管理に強い厨房機器のご提案
・記録、管理の効率化支援
・スタッフの方への運用アドバイス
HACCPは導入したら終わりではなく、日々の運用と記録の積み重ねが重要です。私たちは総合厨房のプロとしてお客様のHACCP運用を長期的にサポートいたします。