上野製作所

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UENOプロダクトレポート

Vol.37 防災への関わり

災害時の社会貢献も企業活動の一環として

防災関連製品

 2024年は元旦から北陸での震災が起こるなど災害への備えを再認識するところから始まった年となりました。古くは関東大震災で甚大な被害が生じたことで都市計画そのものが見直されるほど防災への意識が高まりましたし、先の阪神・淡路大震災、東日本大震災をはじめとする大災害でその意識は完全に根付いてきたと言えるでしょう。さらに近年では生活圏でない場所で起きた災害に対しての支援活動等にも関心が強く持たれるようになってきたと感じられますが、これはインターネットおよびSNSの発達と無関係ではないように思います。支え合う、助け合うという意識や具体的な行動への指針など、インターネットの存在以前と以降とではスピード感、スケール感が変わってきました。
上野製作所では厨房機器や一般産業向けのステンレス製品・パーツを製造していますが、いざという時の備えとして、災害時に地元地域をはじめ、広く社会にお役立ちできることはないかを企業の公益性として常に探っています。

防災ヘルメットホルダースタンド

 今回ご紹介する2つの製品はいずれも災害時に用いられる製品です。1つはヘルメットホルダースタンドで、これは地域の町会が小・中学校へ災害時用のヘルメットを寄付した際に、それを各教室で保管するために開発・製造したものです。災害用のヘルメットは安全性に配慮されているため、子供用であってもそれなりの大きさになります。これをぶら下げておくだけでも壁面が埋まってしまいますし、児童の机に下げると通路が通りにくくなる上に取り扱いが雑になり、実際の使用時に破損していたりする危険性も出てきます。そこで省スペースに収まる縦型のケースを製作しました。小学生でも手が届く高さに合わせて重なりと収まりに配慮した内径を探り設計しています。開閉もスムースで1ケース当たり約20個のヘルメットが格納可能です。ステンレス製であることのメリットとして強度はもちろん、錆にも強いため教室内に限らず、カバー等をかければベランダに設置することも可能です。

開閉部もスムースに可動

 次に、大型の簡易ガスコンロキットについては、開発のきっかけは地域の屋外イベントに対応するためのものでした。子供会や集会で大量の調理をするための大型の鍋が使えるコンロの依頼から開発し、その後、災害用製品として発展させたものです。厨房関連の専門業者として長年培ってきたノウハウが細部に活かされています。ただし、災害時に用いられるということで、極力、余分なパーツは排除して、軽量化を目指しました。また、大型ガスコンロでありながらスタッキングが可能な点も省スペース化に役立つと考えています。被災者への支援としては何といっても食料が重要です。炊き出しにあたり、このキットでは50〜100人前の調理が可能です。炊飯をはじめ、寒い時期、寒い地域では温かいものが喜ばれますので、汁物、カレーなどの大量調理に活用いただけます。
企業としての存在意義、社会貢献の一環として、いつ起こるかわからない災害に備えて、専門業者ならではのノウハウを活かした製品の開発や研究にも日々取り組んでいます。

 2024年は元旦から北陸での震災が起こるなど災害への備えを再認識するところから始まった年となりました。古くは関東大震災で甚大な被害が生じたことで都市計画そのものが見直されるほど防災への意識が高まりましたし、先の阪神・淡路大震災、東日本大震災をはじめとする大災害でその意識は完全に根付いてきたと言えるでしょう。さらに近年では生活圏でない場所で起きた災害に対しての支援活動等にも関心が強く持たれるようになってきたと感じられますが、これはインターネットおよびSNSの発達と無関係ではないように思います。支え合う、助け合うという意識や具体的な行動への指針など、インターネットの存在以前と以降とではスピード感、スケール感が変わってきました。
上野製作所では厨房機器や一般産業向けのステンレス製品・パーツを製造していますが、いざという時の備えとして、災害時に地元地域をはじめ、広く社会にお役立ちできることはないかを企業の公益性として常に探っています。

防災関連製品

 今回ご紹介する2つの製品はいずれも災害時に用いられる製品です。1つはヘルメットホルダースタンドで、これは地域の町会が小・中学校へ災害時用のヘルメットを寄付した際に、それを各教室で保管するために開発・製造したものです。災害用のヘルメットは安全性に配慮されているため、子供用であってもそれなりの大きさになります。これをぶら下げておくだけでも壁面が埋まってしまいますし、児童の机に下げると通路が通りにくくなる上に取り扱いが雑になり、実際の使用時に破損していたりする危険性も出てきます。そこで省スペースに収まる縦型のケースを製作しました。小学生でも手が届く高さに合わせて重なりと収まりに配慮した内径を探り設計しています。開閉もスムースで1ケース当たり約20個のヘルメットが格納可能です。ステンレス製であることのメリットとして強度はもちろん、錆にも強いため教室内に限らず、カバー等をかければベランダに設置することも可能です。

防災ヘルメットホルダースタンド

 次に、大型の簡易ガスコンロキットについては、開発のきっかけは地域の屋外イベントに対応するためのものでした。子供会や集会で大量の調理をするための大型の鍋が使えるコンロの依頼から開発し、その後、災害用製品として発展させたものです。厨房関連の専門業者として長年培ってきたノウハウが細部に活かされています。ただし、災害時に用いられるということで、極力、余分なパーツは排除して、軽量化を目指しました。また、大型ガスコンロでありながらスタッキングが可能な点も省スペース化に役立つと考えています。被災者への支援としては何といっても食料が重要です。炊き出しにあたり、このキットでは50〜100人前の調理が可能です。炊飯をはじめ、寒い時期、寒い地域では温かいものが喜ばれますので、汁物、カレーなどの大量調理に活用いただけます。
企業としての存在意義、社会貢献の一環として、いつ起こるかわからない災害に備えて、専門業者ならではのノウハウを活かした製品の開発や研究にも日々取り組んでいます。

開閉部もスムースに可動
50~100人前の調理が可能な災害用簡易コンロ
最小限のパーツで軽量化を実現

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