UENOプロダクトレポート
Vol.08 オリジナルキッチンパーツ
カスタマイズによる、オリジナル厨房の追求を続けて
上野製作所はステンレス加工を中心としたメーカーです。新しい設備なども導入していますが、基本的には職人から受け継いできた技術を大事にしています。職人の技術というのは、例えば、あるものの使い勝手が良くなることはもちろん、サイズがこれまでよりも小さくなる、重量が軽くなる、など常に現状にある問題点を解決し、いかに便利に道具が使われ、その結果、快適性が高まるかという点に向かっています。つまり、機械だけでは解決できない蓄積されたノウハウや新しい着眼点があってこそ、初めて高い技術を持っているということができます。当社では厨房機器を多く取り扱っていますが、その中でも、ステンレス加工メーカーならではの技術と知恵を活かした、業務用厨房のカスタマイズ提案は多くの好評の声をいただいています。
限られたスペースの中に必要な什器を設置するということは、かなり難易度の高い作業になります。厨房スペースは千差万別で、真四角なもの、細長いもの、躯体の柱に邪魔されたスペースがあるものなど、全く同じ形ということはありえません。そのスペースを効率よく活かすためには、既製品を並べるだけでは難しいことが多々あります。必要なものを詰め込もうとすればするほど、ちょっとだけ長い、どうしても角が当たってしまう、扉が開きにくくなる、などいろいろな問題が設置時に発生します。上野製作所では、厨房設計する際に、現場での採寸を徹底することで、与えられたスペースを完全に活かし、さらに新しい提案を加えることで生産性を高める厨房作りを目指しています。
例えば、壁に背中がぴったりついた作業台に電気器具を載せる場合には配線の処理が出来ません。設置設計時にその状態を把握できていれば、作業台の一部を配線分だけカットすることで解決します。また、動線上、角が斜めになっていればスムースに動ける場合には、4つ角の一つを斜めに落としてしまいます。ほんの数センチの違いですが、驚くほどに快適に動くことができます。フラットなコールドテーブルの上しか作業スペースが取れない場合には、脚付きの稼働型作業テーブルを作ることで、立体的に作業スペースが生まれます。これらは一例に過ぎませんが、ステンレス加工メーカーならではのノウハウをフルに活用し、既存の機器配置にとどまらないオリジナル厨房が生まれます。個人の飲食店様はもちろん、チェーン店企業様の独自の調理スタイルに合わせたカスタマイズ提案を行い、本物のプロ仕様の厨房を作り上げます。
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