上野製作所

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UENOプロダクトレポート

Vol.24 大型特殊機器の受託製造

規格外のオリジナル機器製作にも対応可能な設備とノウハウ

 ステンレスという素材はその名称Stain(ステイン=汚れ、さび)+Less(レス=なし)からもわかるように、さびの発生しにくい金属です。その特性を活かして、業務用厨房や食品加工メーカーで使用される機器や什器にはステンレス製のものが多く用いられます。上野製作所では創業以来、ステンレス加工を専門に取り扱ってきています。そのため、飲食店や工場で使用される実際の機器の製造のノウハウも多く有しており、既製品では賄えない特殊な機器の製造依頼をいただくことも多いです。具体的な例としては大量にプリンや羊かんなどを製造するための大型の蒸し庫や、同じく大型で大容量の乾燥機などがあります。これまでに製造したものの中には50mにも及ぶ長いライン型の機器もあります。これらは食品メーカー様からのご依頼で製作を承ることが多いです。既存のお客様はもちろんですが、最近ではホームページを通して新規のお客様からも多くのお問い合わせをいただき、その都度、対応させていただいています。

 特殊なオーダーに共通するのは、まずは当然ながら既製品が存在しないということです。調理機器メーカーは国内、海外問わず、多数存在していて、それぞれが得意分野や看板商品となる機器を製造販売されています。ただし、オリジナルの規格で新たなものを作りたいといったオーダーに対応されるメーカーは多くないようです。昔は機器ごとにクセがあり、それを使いこなすのが職人といったようなこともありましたが、現在では誰が使っても同じように仕上がる機器が求められています。先の蒸し庫の場合でも、スチームを吹き出すノズルのサイズ、角度、数量など実に多くのポイントがあります。 上野製作所では創業以来、町工場の技術力を元に、お客様のニーズに合わせた製造加工を行ってきています。基本的にオリジナルオーダーが製作のベースになっているため、できる限りご要望に応じた独自の製品開発をさせていただいています。

 大型機器を新たにご要望いただく場合の一番のポイントはヒヤリングにあります。これまでに培ってきた経験とデータを元に、製品の使い勝手に関する要点を押さえた聞き取りを十分にさせていただいてから、設計や機能を提案させていただいています。専用の機器というものは特殊な構造になっているため、替わりが効かず、もし故障してしまったら製造ラインが完全にストップしてしまいます。機器の不調の原因は、実はあまり多くなく、事前にいくつかのポイントを気にかけていれば防げることが多いです。例えば蒸し庫の場合は気密性を高めるパッキン部分など、異常が発生する箇所を事前に強化したり精度を高めたりすることで安心して長くお使いいただける製品となります。それもこれまでの多くの特殊製品の製造の経験が活きているからこそのノウハウといえると思います。ぜひ、ステンレスを使った特殊な機器の開発、製造でお困りの方は気軽にお問合せください。丁寧にお話を伺うところから誠実に担当させていただきます。

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